9月26日(月)
神戸三宮 鍼灸・整体院 ひわたし の樋渡です。
いつもありがとうございます♪
いつの間にか現れている右のお尻から膝にかけてのビリビリとしたしびれ。
そこにジンジンと痛みまで加わってきてイスにじっと座っている事もつらくて仕事に集中できないとお困りではありませんか?
最初は「気になるな~でもしばらくすれば治るだろう」とお尻から膝にかけてしびれや痛みが出てもいつの間にか消えていたのに、だんだんしびれや痛みが引かなくなって一日中しびれるようになってきていませんでしょうか?
お尻から膝にかけての痛みがひどくてテニスやジョギングなどのスポーツ、長時間の車での移動の旅行などの趣味やお出かけに躊躇してしまうこともあるかもしれませんね。
このままずっともうお尻から足の痛みが治らないんじゃないか?一生このしびれや痛みと付き合っていかないといけないのかな?
そんなふうに考えてしまって何だか暗い気持ちになて不安になってしまっていませんか?
『きっと病院に行ったら薬か何かで治る方法があるはず!』
そう期待して病院に行ってみると
『坐骨神経痛ですね~。
痛み止めのお薬出しときますので、無くなってもまだしびれや痛みがあればまた来てください。』
神経痛なんて言われると何だかなかなか治らないんじゃないかって余計に不安になってしまうこともあると思います。
お尻から膝にかけてのしびれや痛みは整形外科を受診すると『座骨神経痛』と言われてしまうことが多くあります。
坐骨神経とは腰椎と言われる背骨と背骨の間から出た神経が集まり、足に向って伸びている神経です。
神経の中ではかなり太いもので一番太いところで2cmほどもにもなり、それが腰からだんだんと細くなりながらお尻、太もも、ふくらはぎ、足先にまで伸びてゆく神経になります。
この坐骨神経が伸びているラインで痛みがある場合『座骨神経痛』と呼ばれています。
しかし、この『坐骨神経痛』というのは症状の名前であって病名ではないんです。
風邪でいえば咳や喉の痛み、発熱などが症状で風邪が病名といった感じですね。
なので原因は風邪を引き起こしているウィルスが原因となります。
しびれや痛みといった坐骨神経痛という症状の原因は色々な場合があり、症状をなくし原因を治癒させるにはそれに合った治療が必要になってきます。
【座骨神経痛の症状が出る原因】
様々な原因が考えられますが、代表的には坐骨神経が足に向って伸び始める腰椎に何らかの問題が起こっている場合と神経が通っている近くにある筋肉の問題が原因として主に考えられています。
◎腰椎の問題
・腰椎椎間板ヘルニア(ようついついかんばんへるにあ)
背骨と背骨の間に挟まってクッションの役割をしている椎間板(ついかんばん)が元の位置よりズレてしまうことで腰から出ている神経を刺激して腰やお尻、足に痛みやしびれを起こします。
・腰椎すべり症
背骨の変形が原因で背骨の並びがズレてしまうことから腰から出ている神経を刺激して腰やお尻、足に痛みやしびれを起こします。
・脊柱管狭窄症(せきちゅうかん きょうさくしょう)
坐骨神経の大本である首から腰まで背骨の中を通っている脊髄の通り道が骨の変形によって狭くなり脊髄が圧迫しその刺激によって腰やお尻、足に痛みやしびれを起こします。
これらの病気が原因の場合、骨の問題であるために重篤な場合は手術という選択もありえますが診断を受けた全員が必ずしも手術が必要という訳ではありません。
最近では手術をすることの方が少なく保存療法と言われる手術以外の治療法を選択する事がほとんどですので安心してください。
重篤な場合を除外するチェック法には『2004年ヨーロッパ版・腰痛診療ガイドライン』という世界水準の腰痛診療ガイドラインの『 レッドフラッグ 』 というチェック項目を使うことが主流になっています。
『 レッドフラッグ 』と呼ばれる具体的な項目はこのようになっています。
■ 発症年齢が20歳未満か55歳超
■ 最近の激しい外傷歴(高所からの転落、交通事故など)
■ 進行性の絶え間ない痛み(夜間痛、楽な姿勢がない、動作と無関係)
■ 胸部痛
■ 悪性腫瘍の病歴
■ 長期間にわたる副腎皮質ホルモン(ステロイド剤)の使用歴
■ 非合法薬物の静脈注射、免疫抑制剤の使用、HIVポジティブ
■ 全般的な体調不良
■ 原因不明の体重減少
■ 腰部の強い屈曲制限の持続
■ 脊椎叩打痛
■ 身体の変形
■ 発熱
■ 膀胱直腸障害とサドル麻痺
※ 膀胱直腸障害・・・排尿困難や排便困難、便秘、失禁などがみられる。
※ サドル麻痺 ・・・・自転車のサドルに接触する部分の感覚が鈍くなる麻痺
『腰痛診療ガイドライン』ではこれらの項目に該当する場合は病院での画像診断(MRIやCT)、血液検査などのしっかりとした検査を受けるように勧告されています。
その上で手術が必要かどうかの判断を医師がしてゆくのですが、あくまで手術は最終手段だといえます。
◎筋肉の問題
・梨状筋症候群(りじょうきんしょうこうぐん)
梨状筋とはお尻の奥深くにある筋肉で立つ、歩くなどの股関節の動きに関係していて坐骨神経が通るラインを横切るように付いています。
この梨状筋が疲労によって血行不良となり硬くなってしまった場合、近くを通る坐骨神経を圧迫して刺激することでお尻から膝、足裏にかけてしびれや痛みを引き起こしてしまいます。
実は坐骨神経痛の80~90%にこの梨状筋が関与しているという話もあるくらい座骨神経痛には重要な筋肉なんです。
ずっと座っていることが多い、ずっと立っていることが多いなどの方に発祥しやすいと言われています。
他には最近お尻を強くぶつけたことで防御反応として筋肉が硬く縮まったことがきっかけで起こることもあります。
【手術をしない場合の治療】
腰椎椎間板ヘルニア、腰椎すべり症、変形性腰椎症、脊柱管狭窄症などからのしびれや痛みの場合重篤な場合は手術が必要な場合があります。
しかし、画像診断では確かに骨の変形などがあっても手術をせずに症状の座骨神経痛が出なくなることは意外と多くあます。なので緊急な場合を除いて治療法の第一選択は保存療法と言われる手術をしない治療法です。
保存療法の中には痛み止めのブロック注射や、温めることで血流を循環させて神経の回復を図る温熱療法、硬くなった筋肉を柔らかく緩めて神経への刺激を抑えるマニュピレーション(いわゆるマッサージなどの手を使っての施術)などが挙げられます。
しびれや痛みといった座骨神経痛の症状が出始めてからの期間が短いほうが回復しやすいといわれています。
これらの方法を見てみると、痛み止めのブロック注射以外は血液の循環を良くさせて体のもつ治癒力を高める事に重点が置かれていることがお分かりになると思います。
なので座骨神経痛の症状が最近たびたび出る方、もう長く坐骨神経痛にお悩みの方でもセルフケアで血液の循環を良くすることがしびれや痛みが出なくなるには大切になってきます。
【坐骨神経痛のセルフケア】
しびれや痛みが軽度であるならば、セルフケアで症状が軽減することが珍しいことではありません。まずはできることから始めてみましょう。
◎全身をよく温める
腰やお尻だけをホッカイロやお湯を注いだペットボトルの湯たんぽで温めるなどの方法も1箇所だけを温める方法もいいと思います。
しかし、長時間同じところを温め続けることによっての低温やけどや、湯たんぽをしている間は動けないなどの利便性を考えると、やはり温かいお湯に全身浸かることができる入浴を基本と考えてカイロや湯たんぽはサブとして使うのがいいと思います。
入浴で全身を温めると腰やお尻だけを温めるよりもさらに血流がよくなり、体全体の血流が良くなりますので大きな血液の流れを体の中で作ることができます。
そうすることで栄養素を多く含んだ新鮮な血液が坐骨神経や梨状筋にはもちろん、全身に行き渡りやすくなり回復力を上げてくれます。◎ストレッチ
主に太ももの裏側やお尻の筋肉を中心に行います。
筋肉を伸ばすことで血液の通り道を開くことができ、血液循環をうながしてくれます。しびれや痛みをガマンして無理に強く伸ばそうとせず、心地よいレベルでゆっくり時間をかけて行うのがお勧めです。
ももうらのストレッチ お尻の筋肉 のストレッチ パターンⅠ お尻の筋肉のストレッチ パターンⅡ
◎ウォーキング
下半身の筋肉を動かすことで血液の循環をスムーズにおこない、新鮮な血液を筋肉や神経に送るために歩くので、これもしびれや痛みをガマンして長い時間や距離を行う必要はありません。
目的はあくまで血液の循環を促すことです。距離や時間を長くして疲れてしまい筋肉が硬くなってしまってはもともこもありませんからね。
目安は少し早めの無理のないスピードで身体が温まるくらいです。
歩く時につま先の向きに注意して、両足のつま先が同じ方向を向くように平行にしたまま歩くと体重が左右バランスよく分散され、下半身の筋肉への過度な負担を減らせます。
【整体や鍼灸などのマニュピレーション】
仕事が忙しくてセルフケアをおこなう時間が取れない!しびれや痛みをなるべく早く何とかしたい!
もしそうお考えなら、整体や鍼灸を試してみるのもいいと思います。
元々、整体や鍼灸は硬くなった筋肉を柔らかくし、血液の循環を促し、体の回復する力を発揮しやすくすることで神経や筋肉の回復を促進させることを目指して考えられた方法だからです。
なのでしびれや痛みを早く回復させたいのならば、私は整体と鍼灸を同時に受ける事をおすすめしています。
お尻から足にかけてのしびれや痛みは不快だし、ジッとしているのもつらいこともあると思います。
坐骨神経痛の症状であるしびれや痛みが出始めてから時間が経ってしまっていると回復にも時間がかかるな場合が多い症状です。
ですが、しびれや痛みが完全に消失しなくとも軽減されることはよくあります。
ご自身に合った方法で無理をせず、もう二度と座骨神経痛に悩まされないようになってくださいね。
それでは今日も健やかにお過ごしください♪
鍼灸師 柔道整復師 樋渡聰介 監修
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