　【もしも、ぎっくり腰になってしまった時に知っておきたいたった１つのこと】

投稿日 2017年3月14日
著者 cure-hiwatashi
カテゴリー Blog
カテゴリー腰痛

3月14日（火）

神戸三宮鍼灸・整体院　ひわたし　の樋渡です。
いつもありがとうございます♪

今朝の通勤途中に、ハカマをはいた若い女性を何人か見掛けました。
３月も後半に入って、チラホラと卒業式という所も多くなってきたようですね。

毎年このハカマ姿の学生さんをみると、「あ、今年もこの時季が来たんだな～懐かしいな」と私は思っていますが、ご本人さんは「あぁ、自分もこの時が来たんだなぁ～」と新鮮な心境なのだろうなと、取りとめもなく思ってしまいます。
卒業のように今までは他人事であっても、年数を重ねることで自分に回ってきたり、もしくは、ある日突然という事もあるかもしれません。

予想していない事柄でも自分事になることって意外とありますよね。

体でいえばその一つにぎっくり腰があります。

ある日突然、急にグキッときてしまった！どうしよう・・・

と、もしもぎっくり腰になってしまった時に焦らなくても済むように今回は

【ぎっくり腰になってしまった時に知っていた方がいいたったたった１つのこと】

について書いてみようと思います。

今までぎっくり腰の人を見ても『痛そうで大変だな』と思ってはいたけど、こんなにつらいとは・・・自分がぎっくり腰になるなんて思ってもいませんでした。

と、ぎっくり腰に初めてなった方から似たようなお話を聞きます。

重度のぎっくり腰の場合『魔女の一撃』と形容されるくらいに強い痛みを感じますし、
たとえ軽度であっても体の動きをかなり制限しないと腰から痛みが走ります。

なのでぎっくり腰で最もつらい痛みは動いた時の痛みなんですね。

ですから、ぎっくり腰になってしまった方は『動くと腰の痛みがきついし、しばらく安静にしておこう』と考えると思います。

これは人間の本能ともいうべきか、心理状態としては痛みの「恐怖からの逃避」と言われる状態で、痛いから動かない方がいいと考える自然な流れです。

確かに骨折や大きな切り傷などのケガの場合はそうなのですが、実はぎっくり腰に関してはそうとも言えないことがわかっています。

最新の研究から腰痛治療の指標になっている「腰痛診療ガイドライン」には『安静にしないこと』が勧められています。

特に痛みを避けてベットで寝ている状態は勧められない。とされていて、治療する側は正しく説明して安心してもらい、できるだけ動くように指導することを勧めています。

海外で行われた調査によると

急性腰痛の患者を、「2日間、トイレ以外はベッド上で安静」にしているよう指示したグループ、理学療法士が指導して「身体を前・横・後ろの各方向に10回1セットで動かす運動」を行ったグループ、「なるべく普段の活動をする」よう指導したグループの3つに分けて追跡調査をした。
その後、腰痛の持続期間や程度、欠勤日数、仕事への支障の程度などを比較したところ、明らかに「なるべく普段の活動をする」グループが最も良く、次に理学療法士が指導したグループで、安静にしたグループが一番悪い結果だった。

（理学療法士とは病院のリハビリを専門的に指導する方のことです。）

つまり、最新の研究によると、もしもぎっくり腰になってしまったら、

『なるべくいつもと同じ様に生活することを心がけた方が早く治る』

という事と

『痛みが引くまでベットで安静に寝ている方が痛みが長引く』

という事がわかっています。

しかし、痛みがきついのに『無理して動け！』と言っている訳ではないので安心してくださいね。あくまでできる限りという事が前置きになります。

そして、激しく動かせばいいと言うことでもありません。
無理してガンガン動くと腰痛が悪化してしまう事ももちろんありますので、あくまで日常生活動作と思ってくださいね。

その辺りを考えて現在では

ベッドでの安静は最大でも2日まで、もし動けるなら痛くなった日から動ける範囲で動いた方が回復が早く、再発率も下がる

と言われています。

なので、私たちのような鍼灸師、柔道整復師は施術によってできるだけ痛みがゼロになる事を目指して施術を行いますが、