【膝の外側が痛い】ランナーズニーで悩まないには?

1月18日(月)

神戸【三宮 鍼灸・整体院 ひわたし】の樋渡です
いつもありがとうございます♪
今日も寒いですね~雪が降っている地域もあるようで
平年並みと言われても余計に寒く感じてしまいますね 笑
さて、寒い時季の恒例行事としてマラソン大会なんてものがありますが、
日本のマラソン人口は増加傾向にあるそうですね~

それだけ日本人の健康意識が高くなって来ているのでしょうね!
とてもいい事だと思います。

しかし

みなさん、『走る時』って長い距離を速く走ることだけ考えてませんか?
足が地面を蹴って移動する『走る』という行為は、結構な衝撃を体に与えているんですよ。

そんな時に出てくるのが膝の痛み。

 

マラソンしている方は膝の痛みを感じることはないでしょうか?
今日はマラソンするんだけど膝が痛むという方に読んでもらえればと思います。

 

『膝の痛みといっても』

膝と言っても内側・外側・正面・お皿の上、下、中、など
痛む場所のバリエーションはけっこう豊富なんです。
・大腿四頭筋腱付着部炎(ジャンパー膝)
・膝蓋腱炎(ジャンパー膝)
・鵞足炎
・腸脛靭帯炎(ランナーズニー)
・タナ障害
・変形性膝関節症
ぱっと思いついただけでもこれだけの病名があります。
さすがに全てについては一度に触れられませんので
今回はランナーに最も多い膝の外側の痛みが起こる

『腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)』(別名 ランナーズニー)

について書いておきますね。

 

 

『腸脛靭帯炎って?そもそもどこにあるの?』

この腸脛靭帯炎、正に腸脛靭帯という靭帯が炎症を起こして痛いというモノなんですが・・・
腸脛靭帯ってもはどこにあるかと言うとですね

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太ももの外側の白いのが腸脛靭帯です。

当院の助手『経穴クン』の体にもバッチリあるくらい長い靭帯なんですね。
骨盤の骨『腸骨』から、膝から下の脚の骨『脛骨』まで太ももの外側を通っている靭帯なんです。
そこから『腸脛靭帯』というお名前です。解剖学は単純なお名前が多いです(笑)

 

 

『何で痛くなるの??』

 

習慣的に長距離を走ったりする事により何度も何度も膝を伸ばしたり曲げたりしているうちに
膝の横あたりで腸脛靭帯(ちょうけいじんたい)が擦れて傷つき、炎症を起こしている状態と言うのが腸脛靭帯炎です。

いわゆる『使いすぎ』、『オーバーユース』と言われるものですね。

 

 

『一般的な治療は?』

 

原因が使いすぎであるならば、使わないようにして休息させてあげる事が大事になります。
なので、患者さんからのお話によると病院ではレントゲンを撮って

 

『骨には異常ないですね。走らずに安静にしていれば治ります。シップ出しときますね~』
という感じが多いらしいです。

丁寧なお医者さんなら、痛む所を氷で冷やして炎症を引かせるように指導をしてくれたり、

超音波を当てたり、太もものストレッチの指導などをしてくれるのが一般的です。

 

『安静にしていれば本当によくなるの??』

 

シップを貼って安静にしていて良くなる事は十分にあります。

しかし、なかなか痛みが引かない事も多く、

 

・安静にしていてもなかなか良くならない

・良くなったんだけど、また痛くなって再発してしまった

・一定の距離まで走ると毎回痛くなってくる

 

というような事もよくあるお話です。
これでは普段から走るランナーの方には根本的な解決策にはなっていませんよね。

 

 

『腸脛靭帯炎を繰り返さないためには??』

まずは膝の関節から考えてみましょう。
ざっくりいうと人間の関節は動かしても何も引っかからないのが正常なスムーズな動きと言えます。

なので、膝の動きも引っかからないように動くはずです。
しかし、腸脛靭帯炎(ランナーズニー)の場合は、そこに腸脛靭帯が引っかかってしまうので
擦れるわけですね。
では引っかからないようにスムーズに動かせばいいのです。

 

次に靭帯そのものを考えてみましょう。
靭帯とはそもそも伸びたり、縮んだりがほとんどできないモノなんですね。
着物の『帯』のように丈夫でちょっとやそっとじゃ伸びたり縮んだりしないのですね。
よく捻挫で『靭帯が伸びた』と表現されますが、実際には伸びていません。
靭帯の端が部分的に切れて長さが長くなるので伸びていると感じるだけなんですね。

 

おっと話がそれましたが、つまり

腸脛靭帯は帯と同じなので、ピンっと張っている方が引っかかりやすく、引っかかった時の反動も強い。
なので炎症を起こしやすいということなんです。

という事は、腸脛靭帯をピンっとは張らずに少しのゆとりである『たわみ』を作ってあげれば
ひっかかり難く、たとえ引っかかったとしても反動が小さく済むのですね。

 

 

『では、それはどうすればいいの??』

まずは関節の動きですね。

ここをスムーズに動かせるように関節のかみ合わせを調整します。

何となく調整なんていうと難しそうに聞こえますが方法は簡単です!

 

『常につま先をまっすぐ正面に向ける』です。

膝の関節ではなく、つま先で調整して行きます。多くの方はつま先が少し逆八の字を描くように
開いているのが普通と思っていると思います。
しかし、そうするとだんだんと膝から下の骨が外側に捻じれていってしまいます。

逆に内股傾向の八の字でも、今度は内側に捻じれが発生して

結果的に膝の関節のかみ合わせが悪くなり関節の動きもスムーズに動かせなくなってしまうんですね。

なので、両足のつま先をまっすぐ正面に向けることで膝の不自然な捻じれをなくして行くことになるのです。

 

次に靭帯ですね。

ピンと張った状態からたわみを作るには、

 

『お尻の筋肉をゆるめる』です。

腸脛靭帯は股関節の筋肉と密接な関係があります。その股関節の筋肉が硬くなっていると、

腸脛靭帯を引き上げてピンっと張った状態にしてしまうんですね。

そして、股関節の筋肉に影響を与えやすいのが『大殿筋』なんです。
大殿筋が固くなると、連鎖的に股関節周りの筋肉も固くなってしまうので、大殿筋を柔らかくしてあげる事が
重要なんですね。

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(このストレッチで大殿筋が伸びますよ!)

方法はストレッチでもマッサージでもどちらでも気持ちのいい方法で大丈夫です。
どちらも難しいと感じる方はお尻の筋肉の力を抜くように意識してください。
最初はできなくても、意識を向けているうちに力が抜けるようになってきますよ!

 

しかし、何でも重症度というものがあります。

ご紹介した内容のことが試せない程の痛みや状態ならば、スポーツの膝専門のドクターや
信頼できる接骨院、鍼灸院、治療院などのプロフェッショナルにご相談してみてください。

ご自身で治そうとするよりも早期改善に繋がることもあると思います。

 

『まとめ』

・ランナーに多い腸脛靭帯炎は安静じゃ治りにくい。

・治るには膝関節の噛み合わせと靭帯のたわみが必要。

・両足のつま先を正面にまっすぐ向ける&お尻の筋肉を柔らかくしてあげる

・重症度の高い場合は、スポーツの膝専門のドクターや接骨院、鍼灸院、治療院などに
相談してみる。
痛み無くスポーツを楽しんでこその健康と思いますので
プロではないならば、程々をつかんで長くスポーツを楽しんでくださいね!

 

それでは今日も健やかにお過ごしください♪

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