【風邪を引いた時、お風呂に入る】いいの?悪いの?

1月29日(金)
【神戸三宮 鍼灸・整体院 ひわたし】の樋渡です。
いつもありがとうございます♪

 

さて、今日はしっかりと雨の1日となりそうですね!冷たい風が吹いていた週始めよりかは
ましですが、雨に濡れてしまうと思わぬ体力の消耗を招き、
ギックリ腰などの痛みが出やすくなる事と、免疫の低下で風邪を引き易くもなりますのでご注意下さいね。
しかし、もう風邪を引いてしまっている方もいるのではないでしょうか??

 

風邪をひいたときはお風呂に入るのはやめておいた方がいい

と言われていますが、そうでもないのでは??

と思っている方も多いと思います。

 

実は、西欧文化では

 

「風邪を引いたらお風呂に入る」

 

と言うのがセオリーのようなのです。
さてさて、どちらが正しいのでしょうか??

では、ちょっと整理してみましょう。

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【確かにちょっと前までは風邪を引いたら風呂に入ってはいけなかった】

 

『風邪』=『風呂に入れず』のお話は昔の日本家屋の特徴から発生した話なのですね。

昔の日本の家は夏の暑さや湿気を考えて風通しが良く、各部屋の仕切りも障子や戸ふすまであったために

隙間風が入って寒いのが普通でした。
その上、自宅にお風呂があるという事は少なく、銭湯を利用するのが一般的でした。

そうすると、せっかく身体が温まっても『湯冷め』する事が多かったんですね。

 

しかも、銭湯のお湯は熱めが基本なので、熱いお風呂に長湯すると体力を消耗するのと

温まり過ぎた身体は早く熱を逃がして普段どおりの体温に戻そうと体温を下げるように働きます。

 

しかし、外は冷たい風が吹く季節なので身体が冷えるスピードが速く

結果的に熱を逃がしすぎてしまうんです。そして湯冷めする事により風邪が悪化します。

 

これでは、風邪を悪化させるために入浴したようなものなので

 

『じゃ、入らん方がええやんっ!』

って事になったんですね。

 

では西欧の家屋はどうだったのでしょうか?

木造といるよりは石やレンガ等を材料に使い、保温性が高く衣類も発達していて温かく

過せるようになっていました。
つまり、現代の保温性、気密性に優れた家屋ほどではないですが、西欧には環境としては

現代の家と変わらない性能があったと言えます。

この家屋の性能の違いから湯冷めする事が少なく、『風邪の時は風呂に浸かる』となったと考えられます。

 

【風邪のときに風呂に入るメリット】

では、風邪のときにお風呂に浸かるのは何がいいのでしょうか?

①体温を上げて免疫力を上げる

体温が1度上がると、免疫力は30%ほど上がるといわれています。

身体が温められて血行が良くなることで筋肉のこわばりを和らげて血管を更に拡張させますので

体温が高くなり新陳代謝を高め免疫が働き易くなります。

 

②湯気で喉の保湿ができる

乾燥環境はウイルスの増加や活動自体が活発になります。

活動を低下させる方法としては湿度を高く保ち、喉や目などの粘膜の潤いを

保つと良いとされています。

 

③皮膚を清潔に保てる

発汗作用もスムーズに働き、ウイルスや細菌に対する抵抗力も高まります。
こうみると、風邪の時にお湯に浸かる事は前面的に良いようにも感じますが

浸かり方にもコツがあります。

 

 

【風邪の長湯にご注意】

熱めの温度設定では長湯をするとお風呂からがると疲労感が出てぐったりしてしまうような

事もあります。これは体力を消耗してしまうからと言われています。

 

風邪の時は、熱すぎず、ぬる過ぎず、ちょうどいい温度、つまりは

自分が温かくて気持ちいいと感じる温度で入るようにしてください。

よく温まったと思ったら上がるようにしましょう。

目安は汗をかき始める手前がいいと言われています。
(ちょっと解りにくいタイミングかもしれません)

 

上がった後はしっかり水気をふき取って速めに服を着ましょう。

もし、この時に温まった事によって汗が出るようなら、温かい部屋で汗を小まめにふき取り

汗が引いてから服を着るようにしましょう。汗で服が濡れて冷えるといけませんからね。

 

服を着たら男性であっても速めにドライヤーで髪を乾かすようにしてください。

濡れた髪では体温が奪われてしまいます。
しっかり乾かしたら、冷たすぎない水分を取ってから温かい布団で早めに休みましょう!

 

【良いといっても程度はありますよ】

このように、湯冷めしない環境が整えられるのであれば

風邪のときでも入浴は大丈夫で、むしろ早く治るきっかけにすることもできます。
しかし
何でも程があります。

 

解っているとは思いますが、症状がひどい時等は当然、控えた方が良いです。
熱が38度以上などの高熱の場合や、強烈な寒気、嘔吐、下痢、めまい、頭痛などの時は悪化する可能性が強くなります。

無理に入浴せずに医療機関での受診後、安静に過す方が早く回復するでしょう。

 

【最後に】

お風呂に入ってお湯に浸かる事はできれば毎日行って欲しい日本の良い習慣だと思います。

最近はシャワーのみで済ます事が当たり前になってきていて、浴槽のないシャワーのみの住居なんてのも

あるくらいです。

入浴の習慣は風邪の回復だけでなく、風邪の予防はもちろん他の病気も予防できますし、

肩こりや腰痛などの筋肉・関節の痛みの予防にもなります。

また、お湯に浸かる行為はリラックス効果も高くストレスの軽減にもなりますので

今日は忙しかったという方ほど、ゆっくりと湯船に使ってリラックスした夜にしてみてはいかがでしょうか?

それでは今日も健やかにお過ごしください♪
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