【猫背がなおらないのは形状記憶です】40代 男性 デスクワーク

父親の背中

神戸三宮各駅から徒歩6分 鍼灸・整体院 ひわたしの樋渡です。

先日お越しの40代の男性患者さん。
初診時はデスクワークからの猫背でお困りでした。

猫背も遺伝する?

以前からご自身の猫背には気がついていたそうなのですが、最近は息子さんも猫背になってきたそうで『親が猫背だから子供が見てマネをする。』ということにお気付きなられて、息子さんの将来のためにも猫背をなおそうと思い立ったとのことでした。

意外に感じるかも知れませんが、親子で後ろ姿が似てくると思ったことはないでしょうか?

遺伝なのかな?と思うかも知れませんが幼い子供にとっては親が大人のお手本となります。

なので親の姿勢を見て、大人はこういう猫背の姿勢なのだな、なら自分も大人になるにはこの姿勢にならなきゃ!と無意識に感じていることもあります。

もちろんすべての親子関係でこのようなことが起こるわけではないですが、良くも悪くも親は子供にとってお手本となるものと思います。

猫背が治らないのは?

デスクワークはどうしても前かがみになってしまいます。
長時間のデスクワークではその姿勢をだんだんと体が記憶してしまいます。

これは背骨の周りにある靭帯がその姿勢を記憶してしまうからなんです。
健康な筋肉は柔軟に伸び縮みできますが、靭帯は基本的にほとんど伸縮できない構造になっています。

そしてある程度の粘度、つまり粘りみたいな性質があり関節の位置を形状記憶させるように一定に保つことができます。
関節の周りについて関節の動きがおかしな方向に行ってしまわないように保護してくれているわけですね。

この保護してくれる形状記憶の機能が猫背の状態で記憶されてしまうと、正しい姿勢に戻ることができなくなってしまっています。

猫背の形状記憶を正してゆく

この形状記憶された靭帯を正しく記憶させなおしてゆくと、戻らないと思っていたような猫背がまっすぐに戻ってゆきます。

そして、正しい姿勢で背骨の周りの靭帯を形状記憶させてしまうことができれば、そう簡単には猫背に戻らなくなってきます。

こちらの男性患者さんは今では月に一度のメンテナンスで毎日のデスクワークでの形状記憶をリセットしながら良い姿勢をキープされています。

『今月は姿勢をあまり意識していなかったんですが・・』

と本人はおっしゃっていましたが、良い状態で姿勢をキープできていました。

良い姿勢を基本として、そこに戻ることが普通になる

仕事中は仕事に集中しているので姿勢のことがつい頭から抜けてしまうこともあると思います。しかし休憩時間や仕事後に良い姿勢に戻ることが普通になってくると猫背で固定されてしまうことはなくなってきます。

良い姿勢に戻るための簡単なエクササイズもお伝えしていますので、ぜひ活用しながらこれからも息子さんのお手本となるような姿勢をキープし続けてもらえればと思います。

鍼灸師・柔道整復師 樋渡聰介 監修

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