【変形性股関節症】股関節の痛みは

股関節の骨
骨盤と大腿骨で作られる股関節

【三宮  鍼灸・整体院 ひわたし】の樋渡です。

立ったり歩いたりするときに股関節が痛む、夜はうずくように痛くて眠れない。

そんな股関節の痛みを抱えているかたに今回は股関節の痛みについて知っておくといい基本的なことを書いてみようと思います。

【股関節は丈夫な関節】

股関節という関節は骨盤と大腿骨から作られている関節ですね。

骨盤にある『かん骨臼』(かんコツキュウ)というくぼみに大腿骨の頭の部分、『大腿骨頭』(ダイタイコットウ)が4分の3ほどソケットにはまり込むようにスッポリとはまり込んでいます。

そこに

飛んだり走ったりしても脱臼しないようにするためにかなり強力に靭帯でぐるりと守られている作りになった関節です。

そして、

その関節の周りにはびっちりと大きな筋肉で覆われて更なる補強をされています。

なぜそこまでしっかりと筋肉や靭帯に覆われているかと言いますと何より股関節の可動域(動かせる角度)が大きいということ。

そして立つ、歩く、走る、ジャンプ、着地、と衝撃に耐える為でもあります。

つまり、基本的にはかなり丈夫な関節という事になります。

股関節の筋肉
股関節と周辺の筋肉

【丈夫なのになぜ痛みがでるの?】

ここまで丈夫なのになぜ痛みが出るのか疑問に思いますよね?

股関節の痛みの場合、整形外科的な病気としては

変形性股関節症、臼蓋形成不全、大体骨頭壊死症、関節リュウマチなどがあげられます。

これらはいずれも、年齢や病気が進むことでかん骨臼と大腿骨頭とのはまり込みに不具合が生じるように変形してしまったり、先天的にかん骨臼が浅くて負荷かかかりやすいなどの理由が痛みの原因となると言われています。

しかも、股関節の骨の変形がかなり進行しないと自覚的な痛みが出てこないケースが多いですので年齢をかさねて変形が進んだ高齢のかたになるほど、股関節に痛みを感じるかたは増えると言われています。

もう一つの理由が筋肉からの痛みです。

股関節にはたくさんの筋肉が関与しています。(22もの筋肉が関与しているといわれています。)

この筋肉たちのお陰で体重が掛かっていても股関節は大きく動かせますし

ジャンプから着地の衝撃が関節にダイレクトに伝わらないように吸収してくれています。

しかし

この筋たちのどれかが生活習慣や仕事などの酷使で硬くなり、うまく動けなくなることによって痛みが発生してきます。

ただ立っていたり、歩いたりしているだけでも股関節には体重という負荷が掛かっているので体重の負荷を分散し、衝撃を吸収している筋肉が硬くなってうまく動けなくなると股関節への体重の負荷がかかりやすくなるという事です。

当然ながら、股関節の変形が進行しやすくなってしまいます。

【1度なったら痛みは治らないの?】

コレに関しては原因と病状の進行具合によるとしか言いようがないところです。

もし、加齢による変形や臼蓋形成不全の場合は手術が必要な場合もあります。骨頭壊死、リュウマチなどの病気があっての変形には病気の治療も優先されてきます。

しかしながら痛みの原因となるところが関節であったとしても、筋肉をしっかりと使えるように調整することで体重の負荷が分散されて痛みがかなり軽減され、日常生活では全く問題がないくらいに回復することもよくあります。

すぐに手術しなければならない!というような状況でなければ筋肉の使い方や関節の動かし方を見直して行くことで痛みが軽減されていくこともあります。

整形外科では簡単な体操、筋トレを指導してくれると思いますし、当院の場合では関節のズレを整えて正しい位置で股関節を動かせるように筋肉を整える整体を行います。

長い期間ずっと股関節が痛むという方は、自分の股関節の状態をしっかりと知ることも大切と思いますので専門家の意見も聞いてみることも重要と思います。

股関節の整体
鍼灸整体院ひわたしでの股関節を整える整体

鍼灸師・柔道整復師 樋渡聰介 監修

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