8月12日(火)
【三宮 鍼灸・整体院 ひわたし】の樋渡です
いつもありがとうございます♪
さて、よく耳にする腰痛の病名として、『椎間板ヘルニア』というモノがありますよね。
ギックリ腰になられた方は、ヘルニアかもしれない・・・と、
ご自身でお考えになられて病院へ行き、レントゲンを撮ってもらうんですね。
で、ヘルニアじゃない!
と診断されて一安心されるようです。
安心してもまだ腰は痛いので、当院のような治療院に来られるんですね。
しかし、
このレントゲン撮影によって、ヘルニアがあっても無くても実はあまり腰の痛みには関係がない。
という論文はよく見かけますしけっこう前から海外では常識的に言われています。
壮年者の約1/3に腰椎に無痛性椎間板ヘルニアの存在がはっきりと証明された。画像所見で椎間板ヘルニアが認められただけでは、治療や用心が必要とはもはやいえないのである。
しかしながら、椎間板ヘルニアに単に神経の圧迫が存在するだけでは、それが有痛性であるとか、治療を必要とする目安にはならない。重度の神経根圧追がみら れる椎間板ヘルニアにも、全く症状の現れないものがある。この種のヘルニアと有痛性椎間板ヘルニアとの違いが何であるのかは、いまだ解明されていない。 (TheBackLetter,10(8):85,93.1995.)
これは椎間板が飛び出しているヘルニアの状態は腰が全く痛くない壮年者にもレントゲンを撮ってみると見られる。
というお話。椎間板が飛び出しているだけが痛みの原因ではないのですね。
オランダのヴァン・トゥルデルらのX線所見と非特異的腰痛との因果関係に関する35件の論文を検討したレビューでは、X線撮影で発見される脊椎分離症、脊椎辷り症、二分脊椎、腰仙移行椎、変形性脊椎症、ショイエルマン病(思春期に発生する脊柱後彎)と、非特異的腰痛との間に関連性は認められなかった。ただし、椎間狭小、骨棘形成、硬化像などの退行変性は非特異的腰痛との関連性を示したが、オッズ比が1.2~3.3と低く、研究デザインにも問題があったことなどから、X線異常所見と非特異的腰痛との因果関係を示す証拠はひとつもないと結論づけている(van Tulder MW.et al,1997)。
これはレントゲンで見たところ変腰の骨の形が形していても腰痛との関連性があまり認められないというモノですね。
変形している=痛い。
という事ではなくなってきているようです。
椎間板摘出術を受けた患者46名を2年間にわたって追跡調査した結果、職場復帰には心理的因子(抑うつ状態)と職業上の心理社会的因子(職場での精神的ストレス)が深く関与していて、画像所見や臨床症状は無関係であることが判明。
椎間板ヘルニアの手術成績は、画像所見や臨床症状より、抑うつ状態と職場のストレスに左右されることが明らかになったわけです。
これは椎間板ヘルニアの手術した人が職場に復帰してまた働くには心理的な要素が重要でレントゲンやMRI上でよくなる事は無関係という事ですね。
レントゲンは基本的に骨のシルエットが見えるだけです。なのでレントゲンで椎間板の状態を目で見て確認しているのではなく、あくまで憶測でのお話となります。レントゲンではなくMRIなら椎間板も筋肉も見ることができます。
しかし、
色んな見解があるとは思いますが私の経験から考えても腰が痛いから腰だけに原因を求めて腰の治療をしたとしてもスパッと良くなるものではありません。
体全体をみていく必要があります。
これまでの生活習慣や、ストレスの影響が体に現れているなど、腰痛にはレントゲンやMRIでは見えないところにも原因がある場合が多いと感じています。
最近では読書療法で何年もつづいていた腰痛が治ってしまうケースも知られるようになってきました。
これから時代が進むにつれてどんどんこういったことが研究されもっと公開されてゆくのだと思います。
もしかすると数年後には腰痛いならレントゲンを撮るということがなくなっているかもしれませんね。
それでは今日も健やかにお過ごしください。
鍼灸師・柔道整復師 樋渡聰介 監修
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