体重が増えて腰痛【体重と椎間板ヘルニアの腰痛とは関係がない】

神戸三宮 鍼灸・整体院 ひわたしの樋渡です。
いつもありがとうございます♪

今日は昼間は暖かかったですが、夜になると気温はグッと下がってきましたね。

寒暖の差が大きくなると体の不調を感じる方も多くなってきます。
この時期に気をつけたいのが夜の冷え込みです。体の冷えは腰痛のきっかけになる要因としてとても多くの腰痛に関わってきます。

今まで腰痛になったことがない方でも、長時間イスに座っていると腰がジンジンしてくる。

座っていられなくて立とうとするとスッと腰が伸ばせなくて立ち上がっても腰が引けてしまう。

 

最初はすぐに治るだろうと気にしなかったのに気がついたらもう2週間以上こんな症状が続いているな・・・。ちょっと不安になって考えてみると、

 

そういえばお正月で体重が増えてしまったせいかな?最近は完全に運動不足だし少しでも動いておこう。

そう思っていつもよりも長く歩いてみるとだんだん腰が固まったようになって脚までしびれてきてしまったり。

 

自分が思ったよりも深刻なのかもしれない・・・
もし、今よりも痛みが強くなってきたら・・・もしかしてこの腰の痛みはヘルニア?

 

そう考え出すと、悪いイメージがどんどん膨らんで心配になってしまいますよね。

 

不安な気持ちで病院に行って診察をうけると『ヘルニアにはなっていませんが体重のせいで腰に負担がかかっているので体重を落としてください。』とサラっと言われてしまったり。

 

ヘルニアじゃないのは良かったけどそんなに簡単に体重を落とせないし・・・でもこのままじゃそのうちヘルニアになってもっと腰痛が悪化してしまうかも・・・。

 

こう言われてしまうと体重を落とさない限り腰痛が治らなずにだんだん悪化してしまうように思ってしまいますよね。そのうち椎間板や腰の骨にも悪い影響があるんじゃないかと心配になってしまうかもしれません。

 

でも安心してください。
最新の研究の結果、体重の重さが腰のヘルニアの原因とはいえないことが解っています。

 

■体重差のある(平均13kg)一卵性双生児を対象にMRIで腰椎を比較した結果、体重が重い方が腰椎の骨密度が高く、椎間板の状態も良好だった。仕事やスポーツによる累積的かつ反復性の生体力学的負荷が椎間板にダメージを与えるわけではない。http://1.usa.gov/ldX4Zv

 

つまり、体重が重たい事が腰の骨や椎間板に悪い影響を与える訳ではないという研究結果なのですね。

 

なので、体重が重いからという理由だけで腰の骨が変形しまったり、腰の椎間板ヘルニアになってしまうという事はありません。痩せなければ腰痛が治らないということではないのです。

 

とはいえ、何でも限度はあると思いますので体重があまりにも身長に比べて重く、そして10分も歩けないくらいに筋肉量が少ない場合はさすがに大丈夫とはいかない可能性もあります。その辺りは理解しておいてくださいね。

 

ではなぜ、腰の椎間板や骨には問題がないのに腰痛になってしまうのでしょうか?

骨や椎間板のトラブルで痛みを感じることはもちろんありえます。しかし、突然そういった骨や椎間板にトラブルが起こることは事故にでも会わない限りは考えにくいんですね。

慢性の腰痛のように長い間ずっと腰痛がある場合は骨の変形や椎間板も変形してヘルニアの状態になっている場合もあるます。しかし手術をして骨の変形を整えたり椎間板をとりのぞいたりしなくても腰痛が改善されているケースもたくさんみられます。

 

このように骨や椎間板の状態に左右されない腰痛もあり、改善されることから解るように、そこには筋肉の問題が隠れています。

 

筋肉の問題となると筋力を鍛える『筋トレ』をイメージするかも知れませんが、筋力は日常で立って歩くことができているのであればそれほど問題はないと考えられますので安心してください。

 

筋肉の問題とは栄養不足になっているかもしれないということなんです。

 

筋肉も内臓も人の体は血液から酸素や栄養を受け取ります。また、筋肉を動かすたびに筋肉内に産生される疲労物質を血液にのせて筋肉の外に運び出しています。

生きている限りは血液が絶えず体を循環しているので栄養の補充と疲労物質の排出をする事ができ、筋肉をいい状態に保つことができる仕組みになっています。

 

しかし、腰痛の方の筋肉には血液の循環が何らかの原因で悪くなってしまい疲労物質が溜まってしまって筋肉のコンデションが落ちてしまいます。そうすると本来なら問題なく出るはずの筋力も発揮できなくなってしまいます。

そして筋肉の栄養もどんどん不足してゆき「このままではいけない!」と危険信号として痛みを感じさせ体に知らせようとしてきます。

 

この危険信号が腰痛となります。

 

危険信号とはいわゆる発痛物質といわれるものがトラブルをおこしている筋肉から血液中に出され、これが周りの神経にくっつくことで神経が反応して痛みを感じます。痛み止めなどのお薬はこの発痛物質が神経にくっつくのを防いで痛みを感じないうようにしているんですね。

しかし、実際には危険信号が体に届いていないようになるので発痛物質はどんどん血液中に出され蓄積されてゆくことになります。

そして痛み止めの効果が切れると痛みをより強く感じてしまう原因にもなってしまいます。

 

一言で腰痛と言ってしまっても人によって痛みの強さやズキズキ、ジンジン、ズーンなど痛みの感じ方が違うのは腰痛の程度の差もありますが、例えば足の甲と足の小指ではタンスの角にぶつけた時に痛さが違うのと同じようにそれぞれ危険信号を出している筋肉や体の場所によって痛みの感度が違うからです。

 

それによって痛みと疲労物質のせいでさらに本来なら今の筋力で十分支えれる体重であっても負担となってしまいます。血流の改善によって筋肉内の疲労物質が出ていかない状態がつづくと、そこから更に疲労物質がたまってしまうことで腰痛が長引いてしまったり痛みが強くなってしまったりと悪化につながってくるのですね。

 

なので、椎間板や腰の骨に今のところ問題がないならば、筋肉に溜まった疲労物質を血液循環をよくして排出できるようにしてあげれば、本来の筋力を発揮することができるので体重を問題なく支えられるようになってくるので腰痛も回復していってくれます。

 

ご自身で筋肉の疲労を回復させてゆくには、痛みの程度によりますが毎日の入浴で体を温めることやウォーキングなどの腰の筋肉に無理のないような軽い運動で血液の循環をよくしてあげるのがおすすめです。

 

そうすることで腰の筋肉から疲労物質がどんどん排出されやすくなってゆきます。しかし早く良くなりたいからと無理はしないようにしてください。

やりすぎてしまうと思わぬところで腰痛の悪化の原因になってしまうこともあります。体と相談しながらあくまで出来る範囲から痛みのない範囲で始めてくださいね。

 

しかし、もし入浴やウォーキングを2週間以上続けても変化がない場合や気をつけていたのに痛みが強くなる場合はご自身では改善がむずかしい腰痛のケースとも考えられますので鍼灸院や整体院などの専門家の意見も聞いてみるようにしてみてください。

 

 

それでは今日も健やかにお過ごしください♪

 

 

鍼灸師 柔道整復師 樋渡聰介 監修
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