【頭痛薬の副作用】

投稿日 2015年6月25日
更新日 2021年10月15日
著者 cure-hiwatashi
カテゴリー Blog
カテゴリー頭痛

6月25日（木）

【神戸三宮　鍼灸・整体院　ひわたし】の樋渡です

いつもありがとうございます♪

さて、

頭痛についていくつか記事を書いてきましたが

慢性の頭痛の方の中には、毎日頭痛薬を飲んでいる方がいると思います。

詳しくはコチラ

↓↓↓

【頭痛は柔らかくするだけではだめなのでっす】

【頭痛と頭蓋骨は関係あるのでっす】

【実は元・頭痛持ちの鍼灸師なのでっす】

【朝起きてとりあえず、頭は痛くないけど頭痛薬を飲む事からはじめる】

というのが、習慣になっているのです。

頭痛とは無縁の方からすると、何とも『えっ？なんで？』と思うことかと思いますが

いつも頭痛の方にしてみれば、

いつ頭痛になってもいいようにあらかじめ飲んでおく

ということなんですね。

これは、かなり変なことなんですよね。

風邪を引いてもいないのに、いつ風邪を引いてもいいように毎朝、風邪薬を飲む

のと全く変わりませんし、

頭痛薬は痛み止めなので、飲んでいると頭痛が治って行くものでもありません。

でもそんな事はいつも頭痛の方はわかっています。

では何のために飲むのかというと

あらかじめ感覚を鈍感にさせておいて、実際に痛くなった時に痛みを感じないようにしている

という事になります。

これはかなり『負のスパイラル』なんですね。

『薬物乱用頭痛』と言うのをご存知でしょうか？？

名前からするとかなりあぶない感じをうけますよね・・・

まぁ、実際あぶないのですけど、命には関わりませんのでそこはご安心ください（笑）

これは、長期間（3ヶ月以上）の頭痛薬を飲むことにより、脳自体が少しの痛みにも敏感に感じるように

なってしまい、我慢できない痛みに感じてしまうということです。

普段、靴を履いている現代人が、砂利の多いところを裸足で歩くと足の裏が痛くてたまらない！！

というのと似た感じでしょうか・・・靴を履いたことのないどこかの部族の方はみんな裸足でヘッチャラでしょ？（笑）

薬を飲んでいるのに、毎日頭が痛い。近頃、そんな訴えをする患者さんが増えています。このような方は薬物乱用頭痛が疑われます。
薬物乱用頭痛（MOH:Medication Overuse Headache）は急性期治療薬を頻回服用することにより起こり、二次性頭痛に分類されます。患者さんは、服薬している薬が原因となり、頭痛が悪化している事実を正しく理解しておらず、頭痛が治らないとさらに市販薬や処方箋薬を服薬する傾向にあります。
（中略）
薬物乱用頭痛は片頭痛患者もしくは緊張型頭痛患者、あるいはその合併例に多く見られ、群発頭痛患者に起こることは稀といわれています。
MOHは薬物の過剰服用が引き金となり、痛みに対する感受性が過敏になる、つまり痛みの閾値が下がってしまうことが原因と考えられています。

【エーザイの医療関係者向けサイト】より　　http://www.eisai.jp/medical/products/maxalt/guidance/treatment05.html

と、こんな感じで、製薬会社のエーザイさんからも、注意を促す情報が発信されています。

このような『薬物乱用頭痛』にすでになってしまっていても

ちゃんと薬をやめて、治療を受ければ問題なく脳の痛みの感受性の過剰は回復します。