【肩こりを治すには環境も大切】

【三宮 鍼灸・整体院 ひわたし】の樋渡です
いつもありがとうございます!

皆さん、肩こりについてどう思われていますか?この仕事をしていると『肩こりって治りますか?』とよく聞かれることがあります。

実はこれって難しい質問なんですよね。
いったいどこのラインを治ったと言うのかになってきてしまうので人によってほんとに解釈が違ってしまいます。

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人によっては、今の肩のツライ症状が無くなった段階で『治った!』と言う方もおられれば、今はもちろん死ぬまで肩がこらない事を『治った!』という方がいます。

前者の場合はモチロン可能です。
後者の場合は正直、不可能です。

なぜなら、これは『死ぬまで風邪を引かない体にできるか?』と言っているのと同じなんですよね。

風邪を引くには様々な原因となる環境がからんできます。

体力の状態や、体感温度、細菌類の飛沫量などの環境がそろった時に風邪を引くわけですね。

だから風邪を引きたくなかったらこの環境が揃わないように体力を温存して、温かい適温の服装、温度管理、そしてマスクの使用で細菌の進入を防ごうとします。

しかし、それでも様々な事が起因してその環境を崩してしまい、風邪を引いてしまう事ってありますよね?

それと肩こりも同じなんですね。

肩がこる環境を作らないようにして行くことが、死ぬまで肩がこらない秘訣と言えるかもしれませんが現代の世の中ではなかなか難しいかもしれません。

では、肩こりの起こりやすい環境とはどんなものでしょうか?

現代の肩こりの原因の一つに、肩や首の筋肉を動かさない事から起こりやすいという事が言えるのですが車の運転やパソコン、スマホ、長時間テレビを見るなど、肩や首の筋肉を動かさない事柄が普通になっています。

人間の体は心臓だけではなく、体中の筋肉がポンプのように動くことで血液が流れて筋肉内の血液、酸素量を補充しているのですがそのポンプ作用が行われないとエネルギー不足となり伸び縮みできなくなって硬くなるわけですね。

そして、血液の足りない筋肉は『虚血性疼痛』といわれる血液不足による痛みを発します。
これが肩こりのツライ症状となるのですね。

それと面白いことに『肩こり』という言葉は同じでも現代の肩こりと、一昔前の肩こりとは原因が違うんです。

昔は車やパソコンなどの便利なものが無いので、仕事や生活をして行く上で体を使うしかありませんでした。

日本人は休息するのが下手でしたから、体を使いすぎてしまう習慣から『筋肉の過労』が起こり
肩のつらさに繋がっていました。
(デスクワークや裁縫などの方は今と変わらないかもですが・・・)

過度に使った筋肉も血液と酸素不足になり、硬くなって『虚血性疼痛』という痛みを起こします。

この場合、適度な休息をとり、また体を使うことで血液と酸素がまた筋肉に送られるのでツラさは解消されやすいですね。

現代と一昔前とに共通した原因もあります。

『姿勢』ですね!

美しく正しい姿勢は、体の重みを上手に分散して一部分に過負荷が掛からないようになっています。

それによって筋肉は無駄な力を使わずに最小限の力で体を支えたり動かしたりできるのですが猫背や反り腰、前肩などは、部分的に過負荷がかかり、一部分の筋肉に絶えず力が必要な状態になります。

そこが肩ならば、肩の『筋肉の過労』がおこってしまい、肩こりになってしまいますね。

姿勢は絶えず体に影響を与えるので、筋肉の疲労が回復を上回り続けた結果、頑固な肩こりができあがってしまいます。

先ほど、『死ぬまで肩がこらない事は不可能』と書きましたが、風邪を引きにくい体にするのと同じで『肩がこりにくい体』にすることはできます。

つまりは、筋肉と姿勢の改善と悪い習慣の緩和ですね!

最近はインターネットやテレビ、書籍などでいい情報が入り易くなっています。
ですが、中には極端なものや、やっても大丈夫な体の条件が難しいものなど全ての人が同じようにできる内容ではないことが多いです。

結果的に難しくて断念してしまったり、やってみても効果がわからないなんてこともあります。その人の生活習慣や環境に合わせた改善策や対応策が必要なんですね。

なかなか思うように効果が出ない、やり方が解らない時などは、やはり我々のような専門家の指導を直接受けられるのが一番いいと思いますよ。

それでは今日も健やかにお過ごしください♪

鍼灸師 柔道整復師 樋渡聰介 監修

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